弓道の矢って何でできている?羽はどの鳥のもの?

弓道をやる上で自分の矢を持つことはほぼ必須と言えます。
矢は使っているうちにだんだんと羽が擦り切れたり、不慮の事故で折れてしまったりするので消耗品です。流石に消耗品である矢をずっと借り続けるわけにもいきませんよね。
矢のことをよく理解し自分に合った矢を選択することで、的中の成績もぐっと伸びることでしょう。
ということで、今回は弓道の矢について書いていきます。
弓道の矢は何でできている?
矢と言うとなんとなく木の棒の先に鉄の刃がついているイメージがあるかと思いますが、弓道も現代のスポーツですのでその素材は発展してきています。
弓道の矢の棒の部分のことをシャフトと呼びます。シャフトは軽くしなやかな素材が好まれますので、現代の軽量で丈夫な金属はうってつけです。
ジュラルミン製
アルミです。1万円ちょっとで買えて安価であり耐久性が高く学生に人気。
初心者であれば矢を変な方向へ飛ばしてなくしてしまったり、矢に矢をぶつけて折ってしまったりということが頻繁にあるので安い矢を買うようにしましょう。
カーボン製
ジュラルミンの倍くらいの値段。かなり軽いが耐久性は少し落ちる。
遠くに飛ばすには有利だが、近的弓道をする分にはジュラルミンで十分かなという印象。
竹製
竹を手で切って作られるため7万円程度と非常に高価。
普段使いで用いらることはほとんどなく、高段位者の審査や礼射でみられる。
羽はどの鳥のもの?
羽は矢を美しく飛ばすための命。その羽がどの鳥から採られたものかご紹介します。
七面鳥(しちめんちょう)
とにかく安い!弓道部に入って高校生が最初に買ったという矢はほぼ七面鳥でしょう。
安い代わりにもろく、矢が滑走するとすぐに羽がもげてしまうことが多いです。
花白鳥
柔らかめの羽であるため、ポキっと折れることがない。が滑走すると羽がもげやすい。
白鳥
比較的安価ですが丈夫。白くキレイなので礼射用に用いることが多い。
鷲(わし)
斑模様で落ち着いた色合いが特徴。まさに日本という感じの古風な矢羽があったらそれはきっと鷲の羽です。
黒鷲と呼ばれる種類でとても丈夫な羽なので、高い代わりに長持ちします。
矢の修復方法
弓道の矢は本当によく折れたり羽がもげたりします。まあ基本的に下手だからそうなるんですが。
的場の硬い部分に矢が当たってシャフトが曲がったり、ちょっと滑走しようものならすぐ羽が欠けてしまいます。
しかしある程度は自分で直すこともできます。
- シャフトの曲がり
曲がってしまったシャフトは矯め直しという方法で修復できます。かなり感覚だよりですので慣れが必要です。 - 羽のクセ
羽が擦れたりすると曲がりぐせが付いてしまいますが、蒸気で元通り。
このように自分で直すこともできますが、基本的にお店に修理に出したほうが確実だし練習の時間も取れるので、部活動で弓道をやる分には自分で修理する必要はないでしょう。
弓道部の職人的存在になるには良いかも?
まとめ
弓道の矢はジュラルミン製がメジャーですね。
羽は初心者なら七面鳥、上達してきたら黒鷲を使うと風格も出て強豪感が出ます。
消耗品なのでいろいろ試すのが良いですが、そこそこ値段もしますので大事に扱って修理しながら使うことで身体に馴染んでくるんじゃないでしょうか。