弓道部に入部して初めて矢を放つのはいつ?巻藁での練習について

私が弓道部に入って1ヶ月ほど。しばらく練習して感じたのは、これいつになったら弓が引けるんだ?ということ。
格好良く弓が引きたいがために弓道部に入ったのに、おもてたんと違う!となってはじめの段階で辞めてしまう人もわりといましたね。
これから弓道部に入ろうかなと思っている人は「いつになったら弓が引けるようになるのか」は気になるポイントなんじゃないでしょうか。
ということで今回はついに、射法八節の徒手練習が終わり、弓を引くまでの流れをご紹介します!
『かけ』と『矢』の購入
射法八節の練習をしている期間の中で、新入部員は必要な道具を揃えていくことになります。
弓道の弓に関しては道場にすでにおいてあったものを借りられたので自分の弓を購入する必要はありませんでした。
みんなが揃って購入したのは「かけ」と呼ばれる道具と4本セットの矢です。
かけとは
弓を引く際に右手につける装備品です。
鹿の皮でできており、弦をかける親指部分のみがかたい革で覆われています。その親指の根元の弦枕(つるまくら)と呼ばれる部分に弦をかけます。
サイズはS.M.Lと服のようにバリエーションがあるのですが、しっかり合ったものを選ばなければいけないため、実際に付けてみて親指がちょうどいいかどうか判断します。
私の母校の弓道部の場合は、地元の弓具屋さんが道場まで来て、かけを選ばせてくれて「親指の先が触れないくらいのサイズが良い」などのアドバイスをくれました。靴のつま先みたいな感じですね。
矢は4本で1セット
弓道の矢は4本で一組となります。
4本の中から2本ずつ持ち、先に射る方を甲矢、甲矢の次に射る方を乙矢と呼びます。甲矢と乙矢でそれぞれ羽の螺旋が逆向きになっていますね。
カラーバリエーションはまあまああるんですがキレイな柄のものや風格のある矢はやっぱり値段が高かったです。
弓を借りて素引き練習
射法八節とゴム弓の練習が終わるとようやく各々に弓が貸し与えられます。
弓は先輩方が先に自分たちの分を選んで使っているわけなので、新入生はお下がりを使うことになります。
弓にはそれぞれ張りの強さがあって男子は12~20kgくらいの強さの中から選びます。20kgとなるとかなり筋力のある人でないと引けないでしょう。ちなみに私は14kgを引いていました…。非力…。
いきなりはじめから弓に矢を番(つが)えて引くわけにはいかないので、最初は弦にタオルを当てて素手だけで引きます。これを素引きといいます。手は弦から離さず、引いたら戻すを繰り返します。エキスパンダーみたいな感じですね。
素引きに慣れてきたら、次はかけをつけて弦枕に弦をかけて引きます。弓の強さを十分に身体で覚えたら、ついに矢を番えて引くことになります!
ココまで2ヶ月とちょっと。長かった…。
巻藁(まきわら)に矢を放つ
弓道の練習具に巻藁というものがあります。
これは米俵のような藁の束で、それに向かって近い距離から矢を射るという練習に使います。
素人がいきなり遠くの的に向かって矢を放つのは大変危険なので、巻藁を使って近距離での練習から始めます。
近いからといって油断していると、大きく外して後ろの壁や窓ガラスに穴を開けてしまうなんてこともありますので気をつけましょう。
はじめて矢を放ったときの感想は、「怖っ!」って感じでした(笑)
離した弦が顔の横スレスレを通っていきますからね。
それでも放った矢が巻き藁に深々と刺さっていたのは感慨深かったです。
まとめ
弓道部では入部後、2〜3ヶ月で矢を放つことができます。
基礎の練習は長いですが、そこでしっかり正しい射型を覚えていかないと実際に弓を引くときに怪我をしてしまいますよ。
基本ができているかを先輩が判断してから引かせてもらえますので、頑張って練習していきましょう。