いざ的前に立つ!初心者が陥りがちな悪い癖とその解決法

前回ついに巻藁に矢を射る段階までいきましたね。
今回は的に向かって弓を引く初期の練習について書いていきたいと思います。
その際に初心者がやりがちなミスと、その解決方法を解説していきます。
的前に立つまでの練習
巻藁の練習を続け、弓の引き方にだいぶ慣れたと判断されると先輩から「的射ちデビューOK」のサインが出ます!
そしてお待ちかね、的に向かって矢を射る練習に入るのですが、最初は近い距離から射ることになります。
弓道の的までの距離は28mありますので、さすがに最初から素人がその距離で矢を放つとどこへ飛んでいくかわかりませんからね。弓道場にはゴルフみたいなネットもありませんので。(調べてみたら、あるところにはあるみたいです)
私の学校の弓道場のすぐ隣は民家でしたし、的場の後ろは学校の自転車置き場でしたので、もし飛んでいったら結構危ないんですよね。
ということで、まずは的の5m前くらいから引き始めます。10m、15m、20mと徐々に離れていき、刺さった矢所(やどころ)がだいたい安定してきたら射場に立つことができます。これは的に当てられなくてもまあ大丈夫で、さっき言った的場の後ろとかに飛んでいかなそうであればOKだったりします。
初心者が陥りがちな悪い癖
弓を引き始めたばかりの人がなりやすい症状が以下のとおりです。
・矢が浮く
弓を引いてきたときに矢が弓手に乗らず、カタカタと上下する。この状態で離すと矢がどこへ飛んでいくかわからなくてとても危険です。
・離した弦が顔に当たる
馬手から離した弦が顔に当たります。ひどいと耳に当たることもあり、めちゃくちゃ痛いです。メガネを掛けている場合は外れて飛んでいったりします。
・離した弦が腕に当たる
同様に離したときに弦が腕を摺っていきます。同じところに当たり続けているとあざになったりします。
それぞれの解決法
・矢が浮く場合の解決法
馬手の使い方が悪いせいで矢がうまくおさえられていないことが原因です。馬手の人差し指がちょうどいい角度で矢に添えられている必要があるので、動画を撮るなどして自分の馬手を確認しましょう。
・離した弦が顔に当たる場合の解決法
物見(ものみ)の入れ方が甘いため顔に当たります。物見とは顔を左方向にぐっと向けて的を真っ直ぐ見ることです。この物見が十分に入っていないと弦の通り道に顔が入ってしまいぶつかることになります。
・離した弦が腕に当たる場合の解決法
弦の返りができていないと腕に当たります。弓道の弦は真っ直ぐ行くというよりは、ちょっと外側に回って行くのが良いイメージになります。弓手の手の内に弓を回転させるための負荷をかける練習をしましょう。
まとめ
弓道で弓を引き始めたばかりの頃は結構ケガが絶えません。
顔にあたったり腕にあたったりすると弓をひくのが怖くなってしまうことも。
悪い癖を直すことで自分の怪我の予防にもなりますし、事故を起こして人を怪我させないことにも繋がります。
的に向かって矢を放つということは危険と隣り合わせですので、ちょっとずつ改善して安全に引けるようになりましょう。